優しいものがたり

ベンジャミン・バトンの数奇な人生」を見てきました。
もちろん、平日の昼間ぶっちぎり。
なのに、なんでこんなに人がいるんだろう…?学生?フリーの人?
おばちゃん軍団多かったな。


ちょっと前に、「今年は映画に行くぞ!」と意気込んで007とこの映画の前売り券を買って置いたのですが、仕事帰りの疲れた頭で見た007は始まって20分で爆睡でした。
今回はしっとりとした作品なのでちょっとヤバいかなーと思っていたのですが、やっぱり元気な時に見ると違いますね。
しっかり、最初から最後まで目を覚まして一言一句漏らさず*1見てましたよ。(自慢するところじゃない)


(以下ネタばれ含みます)
映画については、ほろりと泣きました。
老人の姿で生まれて子供の姿で死んで行くベンジャミンと、普通に少女〜バレリーナ〜大人の女性〜老女として過ごすデイジーの、すれ違い多々の恋愛。
それをベンジャミンの日記を通して語られ、読み進む娘が真実を知って行く。
寿命に瀕したデイジーがベンジャミンの苦悩を知って行く。
淡々としたかたりの中で、1900年初頭/第1次世界大戦〜第2次世界大戦をすぎ、21世紀の少し前までの時代を描いた時代映画でもあると思いました。
風俗、ファッション、遊び、80余年のベンジャミンとデイジーの人生の変化が鮮やかで。
老人〜子供へ、子供〜老人へ、ちょうどすれ違う40歳前後の一番幸せな時期の二人のシーンで思わずほろり。
ブラット・ピットの若者なスタイルに弱いワタシとしては、その後の見かけ青年のベンジャミンにうっとり。
最初に二人が出会った老人ホームで、年老いて一人になったデイジーが、見かけは子供でも老人性痴呆症に冒されるベンジャミン見守る最後にぼろぼろ涙。
なんか、とってもとっても優しい物語でした。
余韻に浸ろう〜。

*1:これは言い過ぎですが