夏の課題図書/読了
- 作者: 池上 永一
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読めたよーーー。勢いで読み切ったよ。
勢いで読まなかったら多分力つきてた。
ってことは無いか。怒濤のようなジェットコースターストーリーだったので、もうちょっとじっくり書いても良いんじゃないの?って感じるところも多々ありました。
後半は、流刑地八重山から女・真鶴として帰って来て後宮の側室となる一方、ペリー来航に際して恩赦で士官として呼び戻される寧温との、とりかえばや的展開。
どうやってもへこたれない聞得大君や、同じく側室になったお嬢様・真美那と、女性陣が大活躍でイメージもあでやか。
琉球で起こるストーリーだけ見ていると忘れがちだけれども、産業革命を果たした欧米列強と植民地化されていく清、幕末維新まっただ中の日本という、歴史の転換期のストーリーだったんですよね。
破天荒なトラブルストーリーの中に破綻せず歴史を絡めていくところが、池上栄一サンのすごいところだなーと、改めて思いました。