夢が犯されていく-

映画お客様がアクセスしようとしたページは見つかりませんでした。見てきました。
ワタシの周りであまり話題になっていなかったのでマイナーなのかなーと思っていましたが、平日夕方で6割くらい座席が埋まってました。


内容は、公式サイトを参照の事。
他人の夢にシンクロする事のできる装置を開発し、夢の中に入ってセラピーを行っているパプリカ/千葉敦子。カノジョをとりまく、一見クールでそしてクレイジーな人物たち。
オープニングの夢を渡り歩くシーンからいっきに引き込まれ、気がつくと90分間集中してストーリーにのめり込んでいました。平沢進の奏でるエキゾチックな音楽と、夢の中の百鬼夜行のようなパレードとのシンクロが秀逸です。
パプリカ/敦子の声優である林原めぐみさんが、うまくメリハリのついた演技で、違和感なく演じ分けられていたのにも感心しました。(でもパプリカのテンション高さは、あ〜××みたい〜というのがあったりなかったり)


他人の夢に入って行くというシチュエーションを描いた作品は多数有れど、これは年齢層高めな観客を想定している事もアリ、グロテスクな描写がやけにリアルに感じられました。「夢」という甘い言葉の裏にある、人間の真相の黒さみたいな。悪夢までいかない歪みのような。
その気持ち悪さも含め、アニメで表現したのはとっても正解だと思います。あれだけの妄想を実写で表現しようと思ったらいったいいくらかかる事やら…。それでクオリティ下がるくらいなら、むしろアニメの表現の自由さでカラフルに好き放題やったほうが痛快です。
良くも悪くも、大人向けアニメ。(幼稚園児が見たら、トラウマになるかも…)


原作は90年代初頭に書かれた筒井康隆のSF小説。興味が有るのであーまーぞーんです。

パプリカ (新潮文庫)

パプリカ (新潮文庫)