いつかまた…のために

会社の同僚ちゃんが、ここのところ定時ダッシュで帰っているのでなんかあったのかなーと思っていたら、ご自宅のにゃんこさんがご病気だったとか。それは一大事だから、できるだけお仕事も協力して、極力残業にならないようにしていました。
数日前に有給休暇を取って、その後はいつも通り残業もしているので、不思議に思っていたらにゃんこさんは、儚くなってしまわれたとの事。長く生きたにゃんこさんだったので、ご病気ではあった物の老衰に近い状態だったそうです。
その事をワタシに話してくれる間も、目にはいっぱい涙があふれてきていて、ワタシまでもらい泣きしそうになりました。

長い長いさんぽ  ビームコミックス

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話している間中、この本の事を思い出していました。
ワタシは動物は大好きなのですが、実家では家族がアレルギー持ちだったり、その後一人暮らしになってからは、家にいないので世話ができなかったり、経済的に危険っぽかったり。最近では、自分でもネコアレルギーが発症してしまったりで、ペットというものには縁がない生活を送ってきました。
作者・須藤さんのねこ「ゆず」くんは、小さい頃からマンガにされており、飼いたいけど飼えないワタシにとっては、憩いのコミックでした。ゆずくんに出会って、もう10数年。ワタシにとってはマンガではあるけど、須藤さんの家にはゆずくんがいて、年を重ねていたんですよね。
この本を最初に見たのは、本屋さんで立ち読みしたときでした。まさか、ゆずくんが亡くなったとは知らずに、立ち読みしながらびっくりして、悲しくてだらだら涙を流してしまいました。
この本のレビューを探していると「立ち読みで泣いた」「電車の中で泣いた」という、エピソードがあちこちで見られます。
ワタシも何度か立ち読みしながら、読むたびに涙があふれてしまって、この本を買おうかと思ってもどうしてもレジまで持って行けないという事が何度も続いています。ネコを飼った事がないワタシですらこんなカンジなのですから、実際にニャンコとのお別れを経験した人には、我が事のように感じられるのではないでしょうか。
須藤さんはじぶんのことを「ゆずのまま」と自称しておられます。上記の同僚ちゃん以外にもいるニャンコ飼いの人たちの、まるで我が子に向けるような、なみなみならぬ愛情を思うと、ワタシのような門外漢があーだこーだいうのもおこがましいですが、愛されて天寿を全うした幸せなにゃんこさんたちのご冥福を祈らずにはいられないのです。
そして、いい加減「長い長いさんぽ」を買ってしまおうと思います。