せめて、デザイナーらしく

千週半ばから、東京中心部はデザイン一色。
外苑の東京デザイナーズウィークを始め、渋谷〜表参道〜青山〜六本木とあちこちでデザイン関連イベントが開催されてました。

100%デザインは、好天の昨日人ごみの中をふらりと鑑賞。
今年は仕事でもプライベートでも関係していなかったので、ぐるっと流してみただけでしたけど、興味深いのが多かったです。
それにしても、控えめエコの押し出しが強くて、ちょっと食傷気味。

今年は、ミッドタウンでやっていたDesignTouchのカンファレンスのうち3講座出てきました。


■10/31 インタラクションデザインを先導するメディアアート
九州大学芸術工学研究院の教授による、メディアアートについて。
「技術の人間化」をテーマに、1970年代より始まった新しいムーブメントであるメディアアートの現在〜これからの流れ。
PC内ではコマンドラインからアイコンに変わってユーザー層が画期的に増えたような事が、今次の段階として開発されている。
サンプルとして出されたのは、研究員の人の作品で「解釈の揺さぶり」をテーマに作成された2例。
コンピューター内で2Dと3Dの解釈を切り替えて、自由にモデリングとペインティングができるブロックみたいなおもちゃ的なもの。これはそのまま、Wiiあたりのゲームにもって行けそうだなーと思った。
もうひとつは、プレイヤー同士が実際に触れ合う事でゲーム内の動きが変わってくると言うコントローラー。同じ原理で楽器もあった。
どちらも研究員の人の好奇心がそのまま形になっているようで、見ていてとても楽しかった。


■11/2 健康を考えるデザインとは ― PAデザインへの誘い ―
Physiological Anthropology(生理人類工学)
進化・適応の時間軸をもって人間の諸特性を理解し、人間の暮らしに役立てようとすること。(≠人間工学)
例題として睡眠と明かりのお話。
白(青っぽい)光は神経興奮効果があるので、リラックスする部屋には向かない。胎児のときから光に対する反応はあるので、整体リズムを作るためにも、日常的に光に注意する。
(自宅で仕事が捗らないのは、うちの照明が電球色だからだわ…。仕事に向かないのよね)
メラトニンは明るいと分泌されない。睡眠の質のために暗闇は必須。

  1. 腰痛とイスとハイヒールの話は、タイムアウトで端折りすぎだった。興味大きかったのに。


■11/4 なぜ、デザインで水なのか?
21_21で行われている「water」展について。佐藤卓さんのお話を初めて伺う。
水の経験をどうやってプレゼンテーションするか。
油と言うパワーの時代から、水と言う自然にシフトする。
軍事力→経済力→文化力と、メインストリームは変化している。
アル・ゴアのような脅迫的手法で危機感を煽るのも良いが、もっとソフトで説得力のある呼びかけはない物か?
というわけで「水」なのらしい。
最近個人的に興味の出てきた茶道にも言及。
音楽で参加された川崎義博さんは、ワタシが多大な影響を受けたSensoriumの人だった。
技術協力されたtakram。design engineeringと銘打って最先端ハイエンド技術とアートの融合。すごく素敵!技術があるからできる事も広がる。
人が多くて21_21は見てなかったんだけど、近いうちに見に行きたいと思う。


んなわけで、大の苦手な六本木に通い通した1週間。
(ゾンビーノも見に行ったしね@ヒルズ)
苦手な事は苦手なんだけど、ヒルズよりミッドタウンの方がスキかなー。
裏にある公園が広くて開放感あって、良い感じにまったりしてる。
自転車でぜんぜん行ける距離だし。(拍子抜けするほど近かった…)