水の惑星に愛をこめて

水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)

水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)


どこで知ったかは忘れたけど、最近このシリーズに夢中です。
少しノスタルジックなオムニバスストーリーで、でも未来のお話。
温暖化の影響で海水面が上昇、化石燃料からエコロジーな燃料に変わって、起動エレベーターができて、月と火星にコロニーができる。
今から地続きの未来。
でも、人々は優しくて、迷って、恋をして、子供を産んで、そして空に宇宙に憧れる。
メインになっているキャラクターはいるけれど、読み切りだったり、前後関係がバラバラだったり。
好きな時に好きなストーリーを追っかけて行くのが楽しい。
一巻である「水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)」で一番印象的だったのは、一番最初の「Letters2」。
アナログな人から人へ届けるお手紙と、量子テレポーテーションを使って超長距離のラグをなくす通信。
その対比と関わる人の感情が、可愛くて優しかった。
あとは、作者:大石まさるサンの描く女性。
細すぎず、グラマーすぎず、普通にいそうな丸みの感じがとっても魅力的。*1
ぼんやり坊ちゃんっぽい男性キャラや、一癖ありそうなおじいさん・おばあさんキャラもうまく描けてるのもすごいと思います。

*1:鶴田謙二さんの描く女性もそんな感じだな。