女性は強いよ!

ここんとこ、本を集中して読んでます。
テレビドラマ「ギネ〜産婦人科の女たち」を、先日ちらりと見て興味を持ちまして。
原作も早川書房だから、そんなにエンターテイメント意識してないだろうなーと思って上巻を手に取りまして。
初日に6割ぐらい読んだところで、下巻を買いに走りました。
だって、夜中に上巻読み終わったら、続きが気になるでしょ。

ノーフォールト(上)(ハヤカワ文庫JA)

ノーフォールト(上)(ハヤカワ文庫JA)


ノーフォールト(下)(ハヤカワ文庫JA)

ノーフォールト(下)(ハヤカワ文庫JA)


番組の掲示板で「原作の方がすごい」って評価がかなりありましたが*1、確かに原作の方がすごかった。
作者は実際に産婦人科のお医者様だそうです。
過酷な現場と、ままならない現実を、もっと知ってもらおうと筆を執られたとか。
ニュース番組のドキュメンタリーで、たまに特集される出産テーマはたまに見ていたのですが、さすがにこの小説はキツかったです。
妊娠・出産は病気じゃないから「元気にできて当たり前」って意識は確かにありました。
だからこそ、それが成し遂げられなかったときの、反発が大きくなって、医療分野の中では一番裁判沙汰が多い分野であること。
今ちょうど、ワタシの周りに出産を控えている人や、最近出産して子育てに奮闘している人が多いこともあって、普段ならふーんと感心程度で済ますことが済ませられなかったり。
主人公の柊奈智先生はじめ出てくるメインの人たちが、同世代であることも、親近感を覚えた要因の一つ。
子供を生む人/それをフォローする人って、本当にすごい!エラい!と感動しちゃいました。
奈智先生の悩み、いわれのない叱責、同じ子供を持つ「親」として、はたらく「女性」としての苦しみ。
確かに、本業作家でない作者(そして、専門家)故、専門用語が多くわかりにくい部分も多くありましたが、次が次がと気になってどんどん読めてしまいました。
ワタシ個人としては、今年読んだ中で一番ショックを受けた作品です。*2

OPテーマソング。
「My measure」っていうテーマも素敵です。
ドラマの方は、おそらくテレビ的な大団円になるのだと思います。
でも、ドラマ・原作・主題歌まとめて、「タタカウジョセイ」の、背中を押すきっかけになるんじゃないかと思います。


と、たまにはまじめな感想。
ゲームとマンガばっかりじゃないんだよ!(自己主張)

*1:テレビ番組としてはできない表現多いし

*2:ラストのメタっぷりにもびっくり。