腐っても

沖方丁沖方丁だった。

十数年ぶりの角川スニーカー文庫。裏面のストーリー紹介につられて手を出してみました。

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

なんか世界とか救いてぇー

と、つぶやく機械化された少女。
やば、戦闘美少女物?と思ったら、沖方節炸裂してました。
特殊な武器「特甲」を瞬間転移で装備して、テロリスト相手に問答無用で戦う三人の「犬」と呼ばれる少女たち。
突撃の黒犬、狙撃の赤犬、遊撃の白犬。
首が3つある犬で「ケルベロス」。
舞台は、少し未来のオーストリア。*1
吹っ飛ぶ四肢(主人公たちの)、崩壊する精神(主人公たちの)、めり込む銃弾(主人公たちに)
特攻児童っていう設定で、戦いぼろぼろになる様は…。
ラノベっぽいイラストと言葉のリズムにごまかされがちですが、表現や設定は作者の代表作「マルドゥック」シリーズにも匹敵する壮絶さ。
「オレインシュピーゲル=わるふざけ」壮絶だけど、おもしろい!
ハードで重いジャーマンテクノが似合いそうな感じです。

*1:ドイツ語表現わかりにくい…