腐女子の本懐
最近、区立図書館を利用してます。
気になる作家さんやジャケットにビビッときて、ダメ元でもレンタル(図書館でレンタルっつーのも変な気がしますが)
で、今までどうにも苦手意識があった三浦しおんさんの作品など。
さすがに有名どころは借りられていたので無理でしたが、残っていた中で気になる感じをチョイス。
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/07/11
- メディア: 単行本
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総合商社星間商事につとめる主人公の腐女子同人作家と、彼女の所属する社史編纂質が高度経済成長期の自社のブラック歴史をひもとくという…。
うん、苦手です。
同人作家としてとてもリアルな描写はありましたが、やっぱり文芸エンターテイメントとしてわかりやすくしている部分が気になる。
そこにリアルさを求めちゃ行けないことはわかっているんですが、作者自身のBLとの関わり方を思うと、BL同人作家をお手軽に使っていた感が否めない。
で、何の因果か一緒に借りてしまった。図書館の本って、あらすじとかが見えないからぱらぱらめくった感想と表紙だけで判断するしかなくて、 身銭を切る訳じゃないから下手うっても損害ないしーという安心感もあって。
- 作者: 後藤田ゆ花
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/11
- メディア: 単行本
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ワタシくらいの年齢の腐女子なら「あー、あそこの騒動が元ネタか…」ってわかる感じ。
出版社が倒産して、編集部ごと身売りに出した女子編集者たちの騒動記。女の子の描写がリアルなようでリアルでなくて、ありっちゃーアリだな。
こっちの腐女子描写もやっぱりわかりやすく平均→テンプレ化されている感じ。
さらに、ナマモノ同人とか少年誌系とか、これハードカバーで出版ってヤリニゲじゃんw
どっちも共通で感じたのが、作中で描かれる同人作品があまりにも「とってつけた」感があって、実際にBL作品を読んでるクラスタだと眉をひそめるレベルだなーってこと。
「知らない人にもわかりやすくする」っていう意味では、正しいのかもしれないけれど劇中劇としては安易すぎるできで、かなり残念。
なんでよりにもよってこの二つを一緒に借りてきてしまったんでしょうか…と、自分の業の深さをうめいてます。
だからこその、腐女子なのですが…。