ワタシの毎日は宇宙につながっている
タイトルは、小川一水「妙なる技の乙女たち」の帯コピーから。
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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珍しく、ビジネス雑誌を買いました。週刊ダイヤモンド「2010年宇宙ビジネスの旅」*1
ビジネス視点からの宇宙開発についての特集。
今週末に、地球に戻ってくる探査衛星「はやぶさ」の話題から始まって、JAXAの活動、民間での開発。ガンダムやヤマトの空想宇宙科学まで。
地球の重力圏内〜月〜太陽系惑星までの比較的近い「宇宙」について、多角的に語られていました。
「はやぶさ」に詰め込まれた、変態なまでの日本の技術者のこだわりは、たぶんニコニコ動画のこの映像が一番わかりやすいかと。
日本のお家芸「こんなこともあろうかと!」
なにこのオタクっぷり!
普通の家電でも7年動き続けるって大したモノなのに、壊れても壊れても遠隔で調整して、自力で立ち直って、ミッション遂行して帰ってくるって、スゴすぎる!
この特集だけでも、泣きそうになった。
以前、仕事でJAXAにうかがったことがあるんですが、日本の宇宙開発予算は欧米の10分の1以下だとか。
それをさらに事業仕分けで削られそうになってるって、ゆゆしき事態です。
物量作戦で発展しつつある中国や、目に見える成果を求めるアメリカに負けず劣らず、予算がないから技術と知恵で乗り越えてきた日本の宇宙技術はすごいんです。
「はやぶさ」だけじゃなくて、月のハイビジョン撮影に成功した「かぐや」とか、金星に向かった「あかつき」とか。
低燃費・高耐久性はピカイチなんですよ!
仕分けるなんてもったいない!もっとお金つぎ込んだって、バチは当たらないよ!と、声を大にして言いたい。
日本の宇宙技術については、科学分野からアプローチした文章は結構読んでいたのですが、ビジネス視点が新鮮でした。
JAXAの人も、町工場の人も、堀江さんだって、9割方「ゆめ」から始まってるんだよなー。
この世知辛い世の中に、上向いて仕事してる人いっぱい居るんだよ。
まぁ、さっさと軌道エレベーターつくって、衛星軌道までの輸送費を劇的に下げちゃうのが良いんじゃないかなー。
今のスペースプレーンって、大気圏突破する剛性と、着陸するときの安定性にばっかりお金がかかっているし。
宇宙空間ではそんな剛性必要ないんだから、素材を大気圏外に持っていって、そこから超長距離航行に適した設計の宇宙船作って飛ばした方がいいと思うんだよ。
素人考えだけど。
軌道エレベーター―宇宙へ架ける橋 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: 石原藤夫,金子隆一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/05
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- 作者: 石川憲二
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2010/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:あまぞん出てこなかった。まだなの?