休みの間に買った本

新幹線での移動中って、2時間半もあるからじっくり長い本を読んでもいいんだけど、周りに人が多いから今ひとつ集中できなくないですか?
ワタシは、東京駅のbook1stか、新大阪のブックストア談で、その度に適当にエッセイなどを買っています。
そのときの気分で、新幹線の発車時間に追われて適当に選ぶので、普段読まないジャンルの作家さんだったり、そのままであった人に差し上げてきたりしちゃってるので、今ひとつ記憶に残っていない本も多く。


恋愛の国のアリス (朝日文庫 た47-1)

恋愛の国のアリス (朝日文庫 た47-1)


獄本のばらさんはじつはけっこうスキです。独特のかたり口調で、女の子とロリータについて延々とくどくどと描かれますが、どこか一本クレバーな芯の通った作風です。(有名なのは下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)ですね。マジ、笑って泣けます)
コレはトランプをテーマにした53のエッセイとタロットをテーマにした23の小作品を集めた本です。
トランプのエッセイは、のばらさんの日常と恋愛観を。浜崎あゆみがスキだったり、女の子よりもお洋服に恋していたりと、オッサン大丈夫ですか?と、行き過ぎに苦笑せずにはいられない部分もなきにしもあらず。でも、絶妙なウィットに富んだ、素敵なエッセイでした。*1
後半の小作品集は、正直「うーーーーーーーーん…」となってしまうのが多かったんですが、確かに描写はきれいなんだけど、犯罪チックだったり、自虐チックだったりしてて、でもやっぱり年頃の女の子が読んだら共感できるのかなー?
いわゆるところの、中二病(??)、高二病(???)、ロリータという病というと、行き過ぎ?
作中に書かれる女の子たちは、それでもやっぱり芯が通っていて迷いがないので、後味は悪くないです。うん、キライじゃないです。


その他、夏の間に読もうと思って買った本2冊@実家の近くの本屋

梅安料理ごよみ (講談社文庫)

梅安料理ごよみ (講談社文庫)


今読みかけ。おいしそうな江戸前料理に、よだれが出そう…。と思いつつ、池波さんの女性観に?マークが点灯。
池波正太郎山田風太郎はラノベの走りだ!」と言ったのはだれだったか?
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)

夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)


夏と言ったら、猟奇系ミステリーでしょう。ずっと、江戸川乱歩だったのでたまには横溝を。*2

*1:ジーンズラブなワタシなんぞは、のばらさんの視界の隅にも入らないんだろうね。

*2:幼少期は、少年少女向け怪人二十面相シリーズ、アルセーヌ・ルパン、シャーロック・ホームズが夏の定番でした。