きょーーーりゅーーー

さらば、愛しき鉤爪 (ヴィレッジブックス)

さらば、愛しき鉤爪 (ヴィレッジブックス)


やっとの事で読了。
最初の方でだらだらしてて投げ出しそうになったけど、ヒロイ・サラとの関係が深まったあたりからぐいぐい引き込まれました。
大隕石雨をかいくぐり生き延び、知性を獲得した恐竜たちは、人類の1/10ほどの数存在し、人に模した扮装をかぶって人として生きているそうです。
主人公(というか恐竜なので主竜公?)ヴィンセント・ルビオの、おちゃらけつつもハードボイルドに決めたい、お金はないけど腕っ節は悪くない、絶妙なキャラ設定がかっこ良くてかわいくて、ちょっと間抜けで愛しくて。
恐竜ごとに特性が決まっていると言うなら、ルビオの属するラプトルはスマートでスタイリッシュな種族なんでしょうね。
人がアルコールで酔うようにハーブで酩酊する恐竜において、ルビオはバジル中毒だったりします。冷蔵庫にフレッシュバジルを、ストックしています。
扮装を変えれば別人になってしまう恐竜たちは、臭いで相手を識別します。
臭いはフェロモンと同化して、外装にとらわれず相手を引きつける要素になっています。
恐竜と人間の違いが、うまくミステリーにはまって、最後1/3のどんでん返しがめまぐるしくて楽しい!の一言。
それぞれの恐竜の姿をネットで検索しながら、視覚的要素の強い文章を楽しんでました。
これ、映画にならないかなー。特殊メイクとかCGとか使って、でもストーリーは硬派なハードボイルドって絶対面白いと思うんだー。


会社の同僚にもしかしたら中身は恐竜じゃないの?って感じの人がいるので、近々ちょっとカマかけてみたい感じです。

んで、やっぱり絶滅をかいくぐって知性を得た恐竜と言うとこれだわ。
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