ぼんくら休日

4日-5日が中途半端に休みになってしまい、困惑の雨。
いきなり予定が2つもつぶれて、GWのエアポケットに入ってしまいました。
最近、本を読んでないなーと思ったのですが、時間があれば読めるものですね。余裕がなかっただけでした。
せっかくの積読も、半分消化。*1


昨日は天気が良かったので、予定の時間調整もかねて新宿御苑へ。
池永栄一「シャングリ・ラ 上 (角川文庫)」を読み始めたら、いきなり自分のいるところが出てきてびっくり。そうか、アニメでも未来の東京が舞台だった。
そのまま、芝生にごろんと寝転んで数冊をとっかえひっかえ、だらだら読書。



モップガール (小学館文庫)

モップガール (小学館文庫)


を読了。
こっちはお茶の水が主人公の事務所。もちろん東京の実在の地名が満載。*2
特殊清掃に携わるフリーター主人公・桃子。
左耳の難聴のせいか、別の感覚が鋭くなり、現場で死者のフラッシュバックを体験し、そこから事件の謎を解いて行く。
もともと、テレビドラマの原作として書かれたけど、実際のドラマ「モップガール」とは全く違ったないようになっているらしいです。(ドラマは未見)
インディゴの夜 (創元推理文庫)

インディゴの夜 (創元推理文庫)


は、渋谷のホストクラブが舞台でワタシの遊びエリア満載。(渋谷、原宿、新宿周辺。ホストクラブには行かないけどね)
普通にあるけど小説ではあまり見当たらない職業をコアにした、短編作品集を2冊続けて読んだけど、細かい描写が多いんですよね。
未樹のギャル服の様子からネイルの模様まで、重男のコスプレ&なりきりの奇妙さ、社長のワンコフェチ。
無駄に美形にコンプレックスに描かれている翔が鼻につくけど。
モップガールはもちろん、インディゴの夜にしても、そのまま連続テレビドラマに持って行けそうなこじんまりとしたミステリーで、謎解きはあるもののパズル的な読者推理型のミステリ要素は少ないように思いました。
伏線も薄く、少なくて、良くも悪くも、ドラマ的。
モップガールでは、最後で次に続くような置き土産的表現はありましたが、それも次のストーリーが続いて行くんだよってくらいで、巨大な陰謀とか緻密な伏線ではなくて。
緊張感は短編1作を読む間(多分40分くらい)の、間だけでホッと一息ついて一件落着。*3
こういうタイプの作品は、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)」の感覚に似ている気がします。
面白いんだけど、結構その場限りになっちゃいがちです。ワタシにとっては。
ただ、どちらの作品もワタシの知らない「オシゴト小説」としては、とても興味深くて、詳細な表現は読んでいて楽しかったです。
表紙のイラストも、ワタシの好きなカネコアツシさんで、キュートだし。
あまり重くない軽いエンターテイメントでリラックスしたい時にには、ちょうど良い感じでした。

*1:ツンドクはさっさと消化してしまいましょう。

*2:てか、お茶の水〜神田は自分の事務所の近くだわ。

*3:時代劇オタクの桃子がうつったか?