[感想文][本/コミック]アンフェアなのは誰か?

推理小説 (河出文庫)

推理小説 (河出文庫)


ドラマは大好きでした。
お仕事でちょっと関係が出来たので、この機会にと思って購入。*1あのプロットをどうやって文庫本一冊に納めるのかと思っていたら、ドラマとは全く違った内容なのね。
推理小説と題しているけど、これが推理小説か?と問われたらうーんと首をひねってしまいます。
作者はドラマのシナリオライターらしく、情景描写がわかりやすい。ころころと語り手が変わって、むしろそれをレトリックの一つとして多用しているので、振り回されてしまうけど本筋はきわめてシンプル。
都内の地名が多数出てくるので、近くに住んでいる人には親近感が湧くけど、土地勘のない人にはそれこそ「リアリティに欠ける」んじゃないかなーとも思う。
面白くなかったか?というとそうでもないし。「次が気になる!」と思って、文庫本が手放せないくらいには面白かった。結末を知って、もう一回読んだらそれで満足な感じ。これなら、ワタシは特別編を含めてドラマの方が好きだなー。

あ、でも映画の原作(?)アンフェアな月-----刑事 雪平夏見は読む予定。いつになるかわからないけど。

アンフェアな月-----刑事 雪平夏見

アンフェアな月-----刑事 雪平夏見

*1:それ以外にも、会社の近くのある施設が警視庁南町田署になっててびっくりしたこともあり。