夜歩く者
- 作者: 久正人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: コミック
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- 作者: 久正人
- 出版社/メーカー: 講談社
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近所の本屋で、ジャケット買いしちゃいました。
蛍光ピンク+オレンジ+グリーンに黒!愛すべきアバンギャルド。
内容はと言うと、
「絶望」を乗り切った直立恐竜と
「絶望」を乗り越えた女刺客。
異色タッグが19世紀末を駆けるコミック・ノワール開幕!!!
って事で、ひっそりと生き残り人間並みに(以上に)進化した恐竜が、実は世界の歴史の裏側を作っていたという、軽くトンデモ系なのです。数ある恐竜の種族のひとつ、虐げられた「オヴィラプトル(卵食い)」の生き残りが、イギリスの女諜報員と出会って、ドタバタが始まるというまぁありがちなオープニングではありましたが、その設定がとてもイカしてる!女諜報員「リリー」が、恐竜たちの生態を知って行くのと同時に、オープニングストーリーが展開するので、複雑な設定がすんなりと頭に入ってきました。
アメコミかと紛う、白黒のはっきりした絵柄は、時折勢い任せの乱雑さも見られますが、逆にそれがスピード感を持って、好影響もあったりなかったり。時折、わかりにくいなーと理解に時間を要する箇所もあったりなかったり。*1
最初はロシア皇帝の持つイースターエッグから始まって、モンテクリスト伯爵、ニコラ・テスラ、西太后、と19世紀末の世界情勢を絡めつつ、その上数ある恐竜の生態までうまく絡めて、さらに魅力的な設定とストーリーと言う、バランスはもうこの際どうでも良いや!なノリが素敵な作品でした。
続きが気になるー。
*1:疲れていて、癒されたいときには向きません