ルネッサンス

映画ルネッサンスを観てきました。
台風なのに、雨なのに。
事前に渋谷の街でアロハシャツを探してさまようと言うオプション付きで。台風着ているというのに、バーゲンシーズンの渋谷は人がたくさんでした。


それはさておき。
前編通して白と黒のみ。くっきりとラインの別れたCGによる画面構成は、モノクロとは思えない奥行きの広がりが感じられました。
パリをベースにした未来都市のは何層にも重なって緩やかにアールを描く多重構造。(大友/手塚のメトロポリスを彷彿とさせる都市構造)出てくる車は未来型のシトロエン。ハリウッドSFではあり得ない、長い歴史を重ねた情景表現がとても綺麗でした。
ストーリーは結構ありがちかなー(?)とも思う箇所もあり。早老症治療の研究で生まれた永遠の命を可能にする技術を巡るトラブル。行方不明の女性研究者と、それを追う警察官。緊張感が延々と続くけど、それがだれないだけの圧力を感じました。
登場人物の数は多くはないんですが、画面がモノクロのせいか個別判断がつきにくい…。全部CGなので、風景の消失点まではっきり描かれているので、目がつかれる。などなど
細かいマイナスポイントはありますが、最近まれに見るよくできたSFだと思いました。
音楽がとても素敵でした。サントラCDのブックレットがうっとりするくらい素敵。2冊組パンフレットも価格以上の満足感。(でも、全部モノクロだったので印刷代そんなにかかってないかも)