胃痛とか

胃というか消化器官全体が負けている感じがします。
ビヤガーデンのアジアンフードが原因か!?とも思ったのですが、負けているのが私だけなので、個人の問題のようです。ちょっと元気になったー?と思って、ご飯を食べたら痛みだします。


最近読み終わった本

パラレル (文春文庫)

パラレル (文春文庫)


面白かったけど、感想が書きにくいなー。付箋はいっぱい貼った。気になるフレーズがたくさんあった。でも、感想は残らなかった。ゲーム作家について書いたというより、ゲーム作家だった人の日常を書いた本。普通の日常小説で、ただ主人公がゲーム作家という職業で、それゆえに少し感覚のベクトルがちがっているのかなーともおもう。普通の人って書きそうになって「フツーの人の普通ってどんななんだろう?」と思ったので、「普通の人とはちがった」とは書きたくない。
「ゲーム作家」の人に何人か心当たりがあって、それぞれに似ているなと思う反面、誰ともちがうと思う。強いて言うなら、私に似ている。とも思う。誰にでも当てはまって、誰ともちがう。分かりにくい最大公約数的な感情だ。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)


人情物としては秀逸。恋愛ものとしては今ひとつ。
落語が最近のマイブームのひとつではあるんだけど、出てくる落語は「まんじゅうこわい」くらいしか知らない浅学。江戸落語の成り立ちがよくわかる。
主人公の瞬間湯沸かし器的な短気ぶりとか、落語を習う生徒たちのそれぞれ抱えた問題とか、1年という時間経過を通して、うまく表現されているなーと思った。
時間経過がうまいのは、季節感を「春夏秋冬」という言葉そのものではなくて、植物で表しているところ。朝顔や桜といった分かりやすいのじゃなくて、沈丁花、ほおずき、と言った控えめな花で。主人公が四六時中来ている着物の表現でも、季節感は分かりやすい。夏なら単だし、羽織を着てくれば良かった…でどれくらい寒いかが分かる。
吉祥寺・月島という地名には、訪問者としての親しみしかないけど、ちょっと変わった東京案内としても面白いという一面もあった。*1

*1:古川日出雄の「LOVE」http://d.hatena.ne.jp/marea/20070409