デジタルーアナログ変換はいらない

ワタシは新書が苦手です。
最近雨後のタケノコのようにあちこちの出版社が新書に手を出して、書店の一角を占領。
タイトルのインパクト勝負で、ユーザーの不安感をあおるようなコピーライティング。
「あなた、これやっとかないとヤバいよ」「これ知らないなんて、危機感ないの?」と言わんばかりの、流行ネタオンパレードは、出版社と装丁こそ違え、似たりよったり。
詳細に読めば違うんでしょうけどね。
チラ見でそれがわかるほど、ワタシの人間出来てないんです。
読書は「読んでハッピーになれる」ことが魅力なので、「ふむふむ」と思いこそすれ、どうにも危機感ばかり募ってくるような本は読みたくありません。


それでも、仕事の資料としては読まなくちゃいけないものもあったりして

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)


周りが電子書籍だデジタルパブリッシングだと騒いでおられます。
kindleiPadの出現でにわかに活気づいてきた感じなのですが、なんで今まで電子書籍が一般化しなかったのかが不思議なんですが。
テキストデータなんてネットの一番ベースにある技術じゃないですが。
音楽やムービーより扱いやすいデータフォーマットなのだから、一番最初にデジタル流通してもおかしくないのに。
紙信仰があるのかなー?
ワタシは読みやすい形であれば、あんまりこだわらないので、デジタルで読めるものはデジタルに切り替えてます。
クーリエ・ジャポンとか*1
COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 06月号 [雑誌]

COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 06月号 [雑誌]

で、本の内容ですが。
最近デジタル屋さんの友達としゃべっていたことは間違いなかったんだなーという確信。
デジタル屋さんが先導して、既得権益を崩していければ、一番早いんだけどなー。
既得権益の岩盤は分厚いんだよなー。
「書籍」を作るには作者だけでなくたくさんの人が関わっている訳で、一点突破力のあるチームが既得権益の岩盤を崩せたら、一気に変わっていけるんじゃないかと思いました。
本の内容自体は、既存の「新書」と同じ感じ。
新書に感動を求めるのが間違ってるのかな?

*1:半年前のフォーマットの方が、読みやすかったよ。最近のちょっと扱いにくい