幕末太陽傳!!

映画『幕末太陽傳』デジタル修復版 公式サイト
幕末太陽傳 - Wikipedia

幕末太陽傳」タイトルからしてサイケデリック。
1957年に川島雄三監督によって描き出された、幕末の品川宿。
デジタルリマスターでよみがえってます!!

いくつかの落語をベースに高杉晋作など幕末の志士のエピソードを絡めたストーリーは、風呂敷を広げたらこまめに畳むマメっぷり。
時代的にもモノクロの映画なのですが、まるでカラーで見えるようなくっきりとしたコントラスト。
トランジションすらなく*1バッツリ違和感の残りそうなくらいあっさりした場面転換。
カメラレンズに頼らなくても見てる人を引きつける画面構成。
作り込まれたセットを生かしたロングショット。
エピソードが絡み合って息もつかさぬ怒濤のラッシュ展開。なのに、エンディングはあれ?っていうほどあっさり。

途中、見てた観客が声出して笑ってました。

主役のフランキー堺さんはコミカルで柳のようにしなやか。
脇を固める役者の豪華さもすごくて、
石原裕次郎/高杉晋作:ほかの志士がむさ苦しいのに一人こざっぱり(笑)。マジ男前。
岡田真澄/(旅籠の若衆喜助):美少年!!失敗して男芸者として売られそうになってて笑った。
南田洋子/(女郎こはる)ひたすら可愛い!可愛い!美人!!
あと、菅井きんさんが50年前から菅井きんさんでした。

映画館で見れる人はぜひぜひぜひぜひ見ておいた方が良いです。
ちょう偶然で見たんだけど見れて良かったです。

*1:当時の技術レベルとしても…思い切りよすぎる!