腐女子の本懐

最近、区立図書館を利用してます。
気になる作家さんやジャケットにビビッときて、ダメ元でもレンタル(図書館でレンタルっつーのも変な気がしますが)

で、今までどうにも苦手意識があった三浦しおんさんの作品など。
さすがに有名どころは借りられていたので無理でしたが、残っていた中で気になる感じをチョイス。

星間商事株式会社社史編纂室

星間商事株式会社社史編纂室

総合商社星間商事につとめる主人公の腐女子同人作家と、彼女の所属する社史編纂質が高度経済成長期の自社のブラック歴史をひもとくという…。
うん、苦手です。
同人作家としてとてもリアルな描写はありましたが、やっぱり文芸エンターテイメントとしてわかりやすくしている部分が気になる。
そこにリアルさを求めちゃ行けないことはわかっているんですが、作者自身のBLとの関わり方を思うと、BL同人作家をお手軽に使っていた感が否めない。

で、何の因果か一緒に借りてしまった。図書館の本って、あらすじとかが見えないからぱらぱらめくった感想と表紙だけで判断するしかなくて、 身銭を切る訳じゃないから下手うっても損害ないしーという安心感もあって。

愛でしか作ってません

愛でしか作ってません

ワタシくらいの年齢の腐女子なら「あー、あそこの騒動が元ネタか…」ってわかる感じ。
出版社が倒産して、編集部ごと身売りに出した女子編集者たちの騒動記。女の子の描写がリアルなようでリアルでなくて、ありっちゃーアリだな。
こっちの腐女子描写もやっぱりわかりやすく平均→テンプレ化されている感じ。
さらに、ナマモノ同人とか少年誌系とか、これハードカバーで出版ってヤリニゲじゃんw

どっちも共通で感じたのが、作中で描かれる同人作品があまりにも「とってつけた」感があって、実際にBL作品を読んでるクラスタだと眉をひそめるレベルだなーってこと。
「知らない人にもわかりやすくする」っていう意味では、正しいのかもしれないけれど劇中劇としては安易すぎるできで、かなり残念。 

なんでよりにもよってこの二つを一緒に借りてきてしまったんでしょうか…と、自分の業の深さをうめいてます。 
だからこその、腐女子なのですが…。 

関空好きです

ROMES06 (徳間文庫)

ROMES06 (徳間文庫)

何の疑いようもなく関西国際空港を舞台にした、サスペンス・ミステリー。

空港全域を警備するROMESシステムとその管理者 成嶋&警備の砂村+元麻薬捜査犬 ハルを中心としたストーリー。
ある特別機を降ろさせまいとする「詩的な」チームと、「現金的な」テロリストチームが混成。
レベル06まであるROMESシステムとの頭脳戦。
amazonでの評価はあんまり高くなかったけど、ワタシが読んでるぶんにはスピード感があってドラマチックでとてもわくわくした。
早い段階で「チーム」の正体は推測できたのは多分意図的にやってて、それを俯瞰して描いているのが面白かった。

最近「腐女子」を扱っている作品を続けざまに読んだせいか、読みながら腐っていたのはワタクシ的にもどうかと思いつつも、続編でそれがどう扱われるかが楽しみww

ビジュアルが頭に中に浮かんでくる感じのノリだったので映像化しないかなーと思って検索したら、既にドラマ化(?)されていたらしいですの。
大急ぎでレンタルボックスに追加です。

ROMES 空港防御システム [DVD]

ROMES 空港防御システム [DVD]

 

日々の習慣

読書って続けてないとできなくなる。
活字に対する集中力が維持できなくなる。
それまでは何のためらいもなくできていた「ストーリーをたどる」という作業が、とても困難なことになる。

黒ワンコひどいときは、読んでいるつもりでも頭に入ってなかったり、全然読み進められなかったり、そもそも普段なら手も出さないジャンルに手を出して後悔してしまったりと、散々な目に遭う。

 そういうときは「これだけは大丈夫だ」というリハビリみたいな、安全パイな本を選ぶことにしている。
ワタシの場合は主に脳みそを空っぽにできるエンターテイメントが主で、特に作者も決まってくる。

 

だから最近、エンターテイメントばかり読んでる気がする。 

ホラーなのか?

フランケン・ふらん」まとめて一気読み。

フランケン・ふらん 8 (チャンピオンREDコミックス)

フランケン・ふらん 8 (チャンピオンREDコミックス)


フランケン・ふらん 1 (チャンピオンREDコミックス)

フランケン・ふらん 1 (チャンピオンREDコミックス)


人造人間で博士のふらんちゃんと愉快な仲間たちの読み切り連作。
スプラッターだったり、グロテスクだったり、笑えたり、後を引いたり。
学園ものがあったり、ヒーローものがあったり。
ある一定のルールは守った上で、やりたい放題てんこもり。
最初2巻くらいは読みにくかったんですが、3巻位から慣れてくると楽しくなってくる。
特に改造人間(ヒーロー)がテーマになったセンチネルのシリーズは、大人が特撮ヒーローの隙間に感じる違和感をうまくブラック風味に味つけてて、苦笑いというか…。とか。

一本筋を通した短編連作という意味でか、「悪魔の花嫁」が思い浮かんだ。

悪魔の花嫁最終章 4 (ボニータコミックス)

悪魔の花嫁最終章 4 (ボニータコミックス)


何年周期か知らんけど、いまだに連載していることにびっくりしたw

マジで戯れ言

この前「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を読んでるって書いたら、
『ブレードランナー』、女性主人公で続編制作へ « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム
ちょい、ビビった。

中央アジア・ラブ!!!

乙嫁4巻!!

乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)

乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)


安定していないようで、安心の安定感。
スミスを軸にして、家に戻ってきたアミルとカルルク、パリヤのストーリーはかわいい。
新しく出会った西アジアアラル海黒海?)付近の双子ライラとレイリの勢いハンパない。

確かに、読むのに力はいりますね…。

4巻だと、アミルの部族・カルルクの部族・ライラ&レイリの部族で、衣装とか建物の装飾とかが全然違ってくるのが興味深いです。
アミルのお兄さんたちは毛皮の縁取りのついた上着を着ていたりしますし、寒い山岳→平地→暖かい沿岸という違いなのでしょうか?

ロシアが侵攻してきている描写があり、ファンタジーっぽくみえて実は時代背景がくっきり決まっているのだと思います。
今後とも目が離せません。

ビーーーーーーーっム!!!

普段雑誌は買わない派ですが、今月号はおまけに負けました。


コミックビーム 6月号。
須藤真澄さんの「庭先塩梅」手ぬぐい。
かわいすぎる。
これは使ってくたびれてきた方がいい感じになる気がします。

保存用も欲しいな。


コミックス楽しみ。