宙へ

金曜夜は仕事して、昼間に寝だめして、土曜日の夜はWire07で踊りくるって、力つきて日曜日は夕方まで爆睡。そんな有意義な週末。


プラネテス 9 [DVD]

プラネテス 9 [DVD]


睡眠周期が狂って、眠れなくなったのでディスカスから届いていた最終巻を観賞。
前回までかなり「?」の残るシリアスさだったので、どう収拾をつけるのか期待してました。うん、コレならB+は行けるなっていう、ラストでした。(原作至上主義者としては、Aはあげられない)
テロリスト宇宙防衛戦線にストーリー上重要な役割を持たせて、「宇宙開発」と地上での国の貧富の格差をうまく描いてました。前回までうざいと思っていたアニメ版田辺の「愛」について。一人で悩むハチマキの、一人が故の葛藤。
月面不時着のエピソードもテロの話と、田辺「愛」とクレア「エルタニカのトラウマ」とうまく絡めて、生死の分岐点をみた田辺の葛藤でやっと田辺の語る「愛」について、アニメ版の納得がいったように思います。
最後3話に詰め込みすぎな感もありますが、クライマックスの疾走感は良かった。ハチマキと五郎(パパ)の男同士の親子の友情とか、罪人となったクレアをハチマキとチェンシンが訪ねるシーン、ハキムとののちゃんの月面でのシーン、最後の星野家で木星到着を見届けるシーン、うまくつくったなーと関心です。
はじめからアニメを見ていれば、とっても感動できたんだろうなと。1話1話とてもクオリティ高いし。(いや、DVD見ながらほろりと泣いてしまいましたがね、実際…)
残念なのは、ロックスミスのグスコーブドリのエピソード、フィーと息子のエピソード、最後の「What a Wonderfulworld」がカットされちゃったこと。全部スキだったけど、コレ入れると詰め込み過ぎになっちゃうのかなー。


あ、アニメとしてよかったこと!「音」の表現はさすがでした。
月面、宇宙空間のシーンでは、どんなに爆発してようと「無音」。これって重要。
宇宙を舞台にしたアニメでは演出として爆発音を入れてるけど、真空だから音はしないんですよね。この辺は事実に忠実だなーと。さすがNHK。
BGMも良かった。田辺が不時着した月面でクレアを背負って歩きながら自問自答するシーンで、尺八(?)の曲流れてて、シーンのシリアスさがとてもよく感じられたと思います。
他でもオーケストラを使わずに、少ない音で表現している曲が多かったように思います。
主題歌の「Dive in the Sky」は爽快感、「Wonderful Life」は好奇心、ラストの「Planetes」*1作品と乖離することなく、綺麗にまとまってましたね。

プラネテス サントラ

プラネテス サントラ

プラネテス O.S.T.2

プラネテス O.S.T.2


サントラ。曲がいいこともさながら、使い方が神がかってた。買うだろうなーこれ。
DVDも、全体的に納得がいった今、もう一回見直してみたいデス。

*1:多分What a Wonderfulworldの代替としてかなー。