水の星 3冊目

のんびりした天気の良い日ですが、雨の翌日の晴天なので花粉大発生のため、閉め切った室内でぽかぽかしてます。
そんな訳で、溜め込んだ読書感想文など。

環水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)

環水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)


水惑星年代記の3冊目です。
シリーズの中でも、ワタシが好きな一冊でもあります。
正反対の生活を持つ双子ちゃんの恋愛どたばた。家出先が起動エレベーターの中間ステーションってのもすごい。
そこから描く地球ってどんな風に見えるんだろう。
姉妹のやり取りがテンポが良くて可愛い。
オールトの雲を越えて」は、温暖化で水面下に沈んでしまった国と、少しだけ残った土地で電波天文台を守る男と、少年。
SETIって、懐かしい言葉に思えるんですがまだやってるんですよね。
これも女の子が切なくて、宇宙とのつながりが面白くて隙です。
一番の目玉が「ムーン・シード」
作品中の軸となるブラックファミリーのその中でも一番キーマンになる「フィオナ・ブラック」が月で生まれて、赤ちゃんの頃のドタバタ。
考古学者の父親と月軌道に流され、生命の樹を見つける話。
わがままベイビーフィオナと、のんびりな考古学者パパ、ちゃきちゃきの宇宙工学博士ママのやり取りが仲良くって素敵。
この話が、全体の要になっているように思います。
その他の短編も可愛くて優しい。
哀しい、酷い話がないってのも、作者・大石まさるさんとこのシリーズの良いところでもあると思います。*1

*1:それにしてもこの作者さんの描く女性も好きですが、赤ちゃんも可愛くていい感じです。