春は馬車に乗って
柄にもないと言われそうですが、ワタシにとって春を象徴する花はフリージア*1とスイートビーです。
特にスイートピーは大好きで毎年買っています。
今日はプレゼントしていただいた、ピンクのスイートピーと白い薔薇。
- 作者: 横光利一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1981/08/16
- メディア: 文庫
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高校生のとき読んだ横光利一の作品で「春は馬車に乗って」という、結核の妻を介護する作家の短編小説がありました。*2
その最後のシーンで、作家の知人から届けられたスイートピーの花束を死に際の妻が抱いて
此の花は馬車に乗つて
海の岸を真つ先に
春を撒き撒きやってきたのさ
という台詞がありました。
図書館でこの短編を読んだ時に、切なくて涙があふれ、司書の先生にびっくりされた記憶があります。
それ以来、春になるとなんだかスイートピーを選んでしまうようになったのでした。
*1:「魔法のアイドルパステルユーミ」のエンディングソング「フリージアの少年」が元と思われる