女の子はつよい!

妙なる技の乙女たち

妙なる技の乙女たち


少しだけ未来のお話。
帯のコピー

わたしの毎日が、宇宙につながっている

赤道上リンガ島に建てられた軌道エレベーター*1に関わる日系の女の子が主人公の短編集。
宇宙で働いているのではなくて、軌道エレベーターの麓で普通に生活している女の子たち。
工業デザイナー。
水上タクシーの運転手。
リゾート開発のデベロッパー。
保育士。
エレベーターのCA。
立体アーティスト。
軌道エレベーターの会社の事務員。
場所がリンガ島という南国である以外は、普通に働く女の子。*2
それぞれが、それぞれの仕事を一生懸命こなし、当たり前の日常が続いて行く。
個人レベルでの、人生をかけた大事件はあるものの、世界を揺るがすような大事件は起こらなくて(いや起こったりもするのだけれど)、みんな地に脚をつけてがんばってる。*3
悩みはつきず、ラブとジョブ。
働く女子としては、共感できる部分多し。


小川一水さんの本で読んだのは

第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)


第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)


しか読んだことありませんが、こっちで出てくる主人公の女の子も一生懸命自分の仕事に明け暮れてたよね。
男性は、それを後ろからサポートする役割という印象が強かった。
どちらの本も、近い未来に本当にありそうな予感がして、多分ワタシがおバーちゃんになるくらいには「第六大陸」が実現して、死ぬ間際に「妙なる技の乙女たち」が普通になるのかしらとか。
考えてみたり。
水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)

水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)


のシリーズにも繋がる、宇宙への親近感が好きです。

*1:ワタシの中では既に標準になってるんだけど、一般認識はどうなんだろう?

*2:というには、年齢が微妙だったりするのだが…。

*3:最後の最後で大ボス的な”女の子”出現!